英会話の勉強法まとめ⑤会話練習編

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会話練習編

 

野球が上手くなりたいなら、ランニングやキャッチボールなど基礎練習は当然ながら、「試合形式の練習」や他校との「練習試合」は絶対に欠かせません。

英会話もスポーツと同じく、実践形式の会話練習は必須です。

 

まずは始める前に、実践形式での会話練習の理想形とはどういうものなのか確認しましょう。

 

それは、子どもがお母さんと話す形式です。

 

お母さんは子どもがたどたどしくしゃべっても忍耐強く聞こうとしてくれます。

いつでも子どもの疑問に答えてくれます。

いつでも体の触れる距離にいてくれます。

一緒に笑ったり泣いたりしてくれます。

 

ネイティブの赤ちゃんが辞書、単語帳、文法書などを使わずに言語を習得してしまえるのは、この理想的な会話練習を無制限で受けられるからなのです。

しかし残念ながら大人の私たちのママになってくれるような特殊な性癖・・・ゲホゲホ・・・ボランティア精神を持った人を簡単に見つけることはできませんよね。

 

ですが限りなく英語のお母さんに近い話し相手は存在します。

 

① つたない子どもの話しに優しく耳を傾けてくれる

→第二外国語を勉強する人に対して理解がある人

② いつでも疑問に答えてくれる

→時間や場所の制約が少ない媒体で会える人

③ 体の触れる距離にいてくれる

→画面越しではなく直接会って話す人

④ 一緒に笑ったり泣いたりしてくる

→生徒役をしてくれる人、または一緒に勉強をする仲間

 

自分にとっての“英語のお母さん”を見つけられたら、百人力を得るようなものです。

一人でいいのでそういう話し相手が見つかると最高にラッキーです。

 

とはいえ、すべてを兼ね備えている人はなかなか見つからないので、その場合はそれぞれの条件に合う人を複数探すのが現実的かもしれません。




 

①第二外国語を勉強する人に対して理解がある人

一生懸命英語をしゃべっている時に、

「あなたの英語、何言ってんのか分っかんないわ!」

とバッサリ切られると非常に落ち込むものです。

時々ならナニクソと思って奮起すればいいのですが、頻繁にこういうパンチを喰らうと英語に苦手意識が出てしまうので、メインとなるカンバセーション・パートナーはちゃんとあなたのつたない英語に耳を傾けてくれる人が良いでしょう。

英語ネイティブの恋人をつくると上達すると言われていますが、その説は正しいです。

通常、人は好意を持った相手の言葉には耳を傾けますから。

しかし恋愛にはリスクもあるのでこれは自己責任となります。

 

英語ネイティブの友人をつくる手もあります。

ただし友人はあくまで対等の存在であり、何の見返りも求めずに無償の愛を注いでくれる母親とは違います。

相手はあなたの英会話上達のためだけに存在しているわけではありませんから、いつもいつも学業優先というわけにはいきません。

タダで英語を勉強できる、などと言って相手を道具として利用することはご法度です。

 

効率という観点では、お金を払って英語の先生と話すのがてっとり早いでしょう。

先生はあなたの英会話上達を目的に存在してくれるわけですから。

 

「英語のお母さんのような人を探せと言っているのに結局金で解決するのか」

 

と思う方もいるかもしれませんが、本当に素晴らしい教師は生徒に「金のために英語を教えてる」なんて感じさせません。

本気で生徒に向かい合ってくれる優秀な先生が見つかると本当にラッキーです。

 

②時間や場所の制約が少ない媒体で会える人

子どもは膨大な時間を母親と一緒に過ごします。

語学を習う上で時間の多さは非常に重要です。

しかし大人である私たちは、カンバセーション・パートナーとしょっちゅう直に会って話しをすることは難しい場合が多いでしょう。

なので、英語で話す時間数を稼ぐために時間や場所の制約が少ないネットを上手く取り入れましょう。

 

例えば「italki」というサイトではオンライン上で語学パートナーを探せます。

日本語を習いたい英語ネイティブがいれば、お互いの言語を教え合うことで無料で英語に触れることができます。

サイトへの登録も無料です。

ただし、お互い教え合うので時間のすべてを自分の英語の勉強のためには使えません。

 

時間をフルに英語に使いたい場合は、有料のスカイプ英会話レッスンが手っ取り早いと思います。

スマホを使えば外でもレッスンが受けられますし、料金が安いので大量にレッスンが受けられます。

 

相性のいい講師を見つけることができれば、①と②の条件が両方満たせますね。

 

③画面越しではなく直接会って話す人

時間のない平日はともかく、時間がとれる日は外に出て、画面越しでの会話練習の日々に緩急をつけましょう。

母親が赤ん坊に話しかける時、体を動かさずにただ赤ちゃんに語りかけ続けるということはめったにありません。

たいていの場合は、指をさしながらだったり、おむつを替えながらだったり、何かしら行動をしながら話しかけているはずです。

言葉はその時の感情や行動とセットになることで定着率が高まるので、外で体を動かしながら練習するほうが良いです。

 

ですから教室で座りっぱなしの駅前英会話学校に通うよりは、「Meetup」などの英語が話せる人達が集まるサイトに登録して、イベントや集会に参加してみるほうがいいかもしれません。

サイトの登録は無料です。

お金がかかるイベントもありますが、ただ公園に集まるだけの場合などならそこまでお金はかかりませんし、生活圏内に住む英語話者と知り合える良い機会にもなります。

ただし、あまりしゃべらないような集まりであれば教室内での勉強より効率が劣る場合があるので見極めは大事です。

 

「craigslist」などの探し物サイトで家庭教師やボランティアを探すという手もあります。

一対一なら「英語を話しながら街歩きをしたい」など、自分の要望が叶えられるかもしれません。

ただし、「craigslist」は探したいモノが何でも個人で探せてしまえますが、敷居が低い故に誰でも利用できてしまいますので、実際に初対面の相手に会う場合は自己防衛意識が必要になりますよ。

 

③一緒に笑ったり泣いたりしてくる

文法のページのラーニング・ピラミッドを見れば分かりますが、何かを学ぶ際は、“討論しあえる仲間”や“習ったことを教える生徒役”がいると大きなアドバンテージとなります。

語学に限らず何に挑戦するにも、“一緒に頑張ってくれる誰かの存在”と言うのは大きいです。

よく、

「私は自分よりレベルの高い人としかつきあわない。レベルの低い人とつきあっても得るものが何もないじゃない!」

という人がいますが、会話練習の相手の英語力は自分よりも低くてかまわないのです。

あなたが“教師役”として分からないことがあったら教えてあればWin-winの関係になれますからね。

英語力よりも、お互いを励まし高め合えるような、人としての相性が良い相手をぜひ一人でいいので探してください。

 

さて、“英語のお母さん”に限りなく近いカンバセーション・パートナーを見つけられたでしょうか?

見つかったらその相手とどんどん会話をするようにしてください。

今まで語源学習、文法書、英英辞典などに対して「初心者のうちは手を出す必要はない。ものごとにはタイミングというものがある」というようなことを言ってきました。

でも、この「練習試合」については、初心者であろうが待つ必要はありません。

むしろ、

「私はもう少し英語に自信がついてから練習試合をしてみるわ」

という人がいたら、

「自信がつくまで待ってたら一生そんな日は来なくなる」

と諭します。

 

「練習試合」に出ることによって初めて自分の弱みや強みに気づくことができます。

それを把握したうえで基礎練習に取り組めるようになると飛躍的に力がついていきますよ。

「練習試合」に関しては、やるなら今でしょ!の精神でどんどん進めてしまってください。




 

スカイプ英会話レッスン

最後に、多くの人が「練習試合」として選択するであろう有料のスカイプ英会話レッスンについて、授業を受ける際のポイントをまとめておきます。

 

ポイント1)英会話レッスンを受ける際によく使われるフレーズを確認しておく

ポイント2)自分のことを英語で紹介できるようにしておく

ポイント3)学んだばかりのことをしゃべってみる

ポイント4)間違えた時、あえて指摘するよう先生に頼んでおく

ポイント5)メモをとる

ポイント6)習慣化する

 

ポイント1

レッスンの前に授業でよく使われるフレーズぐらいは覚えておきましょう。

 

例)

What does it mean? それは何という意味ですか?

How do you pronounce it? どう発音しますか?

Let me write down that word. その単語をメモらせてください。

 

ポイント2

同じく、授業が始まる前までに最低限英語で自己紹介できるようにしておきましょう。

 

例)

I’m a college student. 大学生です。

I’m working at a trading company. 商社で働いています。

 

ポイント3

習った単語やフレーズは実際に会話で使うことによって「知識」から「道具」になります。

授業ではわざとらしくでも良いので覚えたことをしゃべってみたり、事前に調べたことをしゃべるようにします。

例えば、美容院に行ってパーマをかけた日は、事前に英語での言い方を調べておいて、授業中に今思い出したといわんばかりに

「By the way, I got a perm. そういえば、パーマをかけたんだ。」

と言ってみるのです。

まったくもって自然発生的(spontaneous)な会話ではありませんが、それで構わないのです。

なにしろ「練習試合」なのです。

バントの練習をしてきたなら「練習試合」でもバントを実践してみるはずです。

自然であろうと不自然であろうと、とにかく会話の中で使ってみることが大事なのです。

 

ポイント4

英会話の先生はノンネイティブの生徒たちの英語に慣れているので、多少文法を間違えても、発音が悪くても聞き取ってくれます。

しかし一般のネイティブにも同じように通じるかというとそうとは限りません。

そこで私は授業を受ける際、先生たちにミスに気づいたら指摘するようあえて頼んでいました。

すべてのミスを指摘してもらうと話が進まなくなってしまうというのであれば、

「発音をキレイにしたいので、おかしな発音の時は指摘してください」

というように、ポイントを絞ってもいいでしょう。

「あんたの英語、間違いだらけよ」と赤の他人に言われたらショックですが、自分から先生に頼んでおいて間違いを指摘される場合なら心の準備ができていますし、間違いを間違いのまま放置するのを防ぐことができます。

 

ポイント5

授業中に習ったことをメモするというのは当たり前のことですが、やっていない人も多いと思います。

スマホを用いて外でレッスンを受けている場合でも、メモしたいことを先生にテキストボックスに書いてもらうよう頼めば、その場にペンとノートがなくても済みます。

「練習試合」をした後は、ふつうはコーチやチームメイトと共に反省会をして、次にどのように繋げていくか、そうするためにどういう練習をするべきか話し合うと思います。

ちゃんと「反省会」をするチームと、練習試合をしたらしっぱなしのチームとでは、後々大きな差がついてしまいます。

5分でも10分でもいいので、何を得たのか、何が足りなかったのか、などの確認をして次の授業に活かすようにしてください

 

ポイント6

習慣化には戦略が必要です。

英会話勉強の何が一番難しいかと言えば、「途中でやめてしまわないこと」です。

何度も言いますが、頑張ろうという意志力はそうそう長く続きません。

「意志力」を司る前頭前野は短期間でへたれてしまうので、「習慣」を司る大脳基底核に担ってもらう必要があります。

前頭前野から大脳基底核に担当を移すには、約二カ月間同じ行動をとり続ける必要があります。

二カ月間続けた行動は、「習慣」として認識されるのです。その後は特に「頑張ろう」などと思わなくても習慣化しているのでムリなく続けることができるはずです。

ですからまずは二カ月を目標に頑張りましょう。

 

二カ月以上続けるコツをいくつか紹介します。

 

まずは、毎日行うこと。

毎日行えば脳がその行動を起こすことに慣れていき、習慣化しやすいのです。

とはいえ忙しい大人の私たちには突発的な予定が入ってしまうこともあります。

ですので「1日30分」ではなく、「一か月で900分」という設定の方が挫折しにくいでしょう。

 

もう一つのコツは何かしらの行動とセットにすること。

例えば、もしあなたが主婦で毎日洗濯物をたたんでいる時間があるなら、「洗濯物をたたみながらスカイプ英会話レッスンを30分受ける」と決めてしまうのです。

通勤時、お風呂の時間、何でもいいです。

自分の生活の中でほぼ毎日行う行動とセットにするのです。

 

個人的には「一か月で900分」と設定するより、挫折しにくいのではないかと思います。

スマホのスカイプ英会話なら家でも外でも対応可能、両手がふさがっていても対応可能、なので、何かしら見つけることができると思います。

 

ぜひ頑張って二か月の壁を突破してください!

 

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