英会話の勉強法まとめ⑧効率化編
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効率化
日本に住んでいる忙しい大人(大学生以上)を対象に英会話の勉強の進め方を書いてきました。
我々に必要な”効率化”についてまとめたいと思います。
主に下記の3つです。
① 脳の活性化
② スキマ時間
③ 効率的な勉強道具
脳の活性化
忙しい生活の中で英会話の勉強をするには時間を有効に使うことが求められます。
時間を有効に使う、と言っても地球上では誰にとっても1日の時間は24時間であり、25時間や26時間にすることはできません。
しかし4時間で100のことを勉強する人がいる一方、あなたが3時間で同じ量をこなしたとしたらどうでしょう?
それは4時間勉強したことと同じことになりませんか?
「いやいや、私は頭が良くないから、そんな芸当できませんよ」
と思われるかもしれませんが、脳が効率よく働く条件というのはある程度解明されてきています。
知っていて損はありませんよね。
さっそく脳が活性化する以下の4つの条件を見てみましょう!
① 自然の中で体を動かしながら勉強する
② 部屋の中で足踏みしながら勉強する
③ 座って勉強する場合は休憩を入れる
④ 起きてからの数時間
①自然の中で体を動かしながら勉強する
最近の研究により、一番脳が活性化するのは、自然の中で体を動かしている時だと分かったそうです。
なんと、背中に薪を背負った二宮金次郎さんの勉強スタイルが一番効率が良いのです。
江戸時代の少年の勉強法が最先端だったというのですから、ちょっと面白いですよね。
ですから、可能であれば英語の勉強は外に出て公園や森の中で行いましょう。(週に一回とか月に2回とかでかまいません)
ただし歩きながらの勉強は気を付けないと事故の元なので、安全確認は大切です。
私はよくランニングコースが整備されている大きな公園で歩きながら英語の勉強をしていました。
ランニングコースはコンクリートで整備されているので段差がないですし、本に目を落としたまま歩いていても皆同じ方向に走っているので対向者にぶつかる心配がありませんでしたから。
ランニングコースが設置されている公園が近くにないのであれば、大きな木の周りをゆっくり歩きながらぐるぐる回ってもいいですし、その場で足踏みするだけでもいいのです。
気持ちもリフレッシュしますし、緑と太陽の下に出る機会も設けてみましょう。
ただ、外だと周りに人がいる時は声を出すのを控えなければなりません。
英会話の勉強はほとんど声を出して行うものばかりなのでこの点は痛いのですが、唇を動かし、舌を転がし、空気を流せば無音であってもちゃんと効果は得られるのでご安心ください。
② 部屋の中で足踏みしながら勉強する
緑の中が一番効率が良いとはいえ、天気の悪い日や、日が落ちてしまった後では外に出られませんし、そもそも安全に歩ける場所が家の近くにあるとは限りません。
そんな時は室内になってしまいますが、なるべく立ったまま勉強しましょう。
できれば軽く足踏みをしながら脳への血流を良くしたほうが、脳がたくさん働いてくれます。
ジムに通っているならランニングマシーンを歩く速度に設定して、延々歩きながら勉強するのもいいですね。
自分の部屋の中であれば声をしっかり出すのを忘れずに! ジムであっても口はちゃんと動かしましょう。
③ 座って勉強する場合は休憩を入れる
座ったまま勉強する場合は、しっかりと口を動かして声を出すようにしましょう。
そして一時間に一回を目安に、必ず休憩を入れて、ストレッチしたり、スクワットをしたりして脳をリフレッシュさせましょう。
調子が乗ってくると4時間、5時間とぶっ通しで勉強する人がいますが、いずれ疲労が蓄積して効率が落ちます。
ぶっ通しでやってる時は、いかにも勉強したという充実感を覚えられますが、長い目で見たらやはり休憩をとったほうが効率が良いです。
休憩中は足踏みなどで血液をポンプアップし、脳を最大効率化しましょう。
④ 起きてからの数時間
脳が一番効率的に働くのは起きてから数時間以内です。
その貴重な数時間を日本人の多くは通勤・通学に消費してしまうので本当に大きな損失です。
通勤・通学の交通手段が電車やバスの場合は、ここぞとばかりにその時間を利用しましょう。
電車やバスであれば、空いてる席を目指すのではなく、壁際の体をもたれかけて安定して立てる場所を確保しましょう。
何度も言いますが、脳は座っている時よりも立っている時のほうがよく働くのです。
この時も無音であっても唇や舌はきちんと動かしましょう。
それすら周囲の人の目が気になるというのでしたらマスクをしましょう。
幸か不幸か、日本ではマスク姿は日常に溶け込んでいるので、奇異に見られることはありませんから。
起きてからの数時間は本当に貴重な時間帯です。
利用できるなら、ぜひ有効活用すべきです。
さて、脳を最大限に活性化させるために、やれ体を動かせ、やれ声を出せ、やれ口を動かせと書いていますが、
「体が疲れてしまって非効率なんじゃないの?」
と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかしそれは間違いです。
そもそも英会話はスポーツと同じで体全体を使って習得していくものであり、机にかじりついて会得していくものではないのです。
「そんな体力ないよ!」
という人は、じゃあ体力をつけてください。
スポーツが上手くなりたいと自ら言っておいて、「いや、わたし体力ないんで」と言い訳する人がいるでしょうか?
それにウォーキングや足踏みなどのリズム運動はセロトニンの分泌を促しますので、ポジティブ思考になりヤル気が満ち満ちてくるのです。
いいこと尽くしで体を動かさない理由はありません。
語学勉強は座学、という固定概念を変えましょう。
スキマ時間
まとまった時間を見つけるのは大変ですが、意外とスキマ時間を利用すればかなりの勉強時間を捻出することができます。
待ち合わせ場所で人を待っている時間。
病院の待合時間。
バス停でバスが来るのを待っている時間。
普段からカバンの中にテキストを一冊入れておいたり、スマホやiPodで英語の勉強ができるようにしておきましょう。
効率的な勉強道具
自分の脳を活性化したり、スキマ時間を利用することも大事ですが、同時に選ぶ勉強道具も効率の良いものにしましょう。
以下の点について気を付けるようにしましょう。
① 使用するテキストを厳選する
② 紙ベース 対 液晶ベース
① 使用するテキストを厳選する
むやみやたらに教材に飛びつくのではなく、選ぶ際に時間をかけて熟考しましょう。
面倒くさいと思うかもしれませんが、後々大きな違いが出てきますから、ここで時間をかけることは損ではないのです。
マルチタスクは人間の脳の効率を悪くする、という視点をいつも留めておいてください。
勉強する時はあれこれ手を出さず、やることを絞るほうがいいのです。
言語学習に慣れているポリグロットは経験的にこのことを心得ているので、マルチタスクを避ける人が多いです。
だから教材もマルチタスクを避ける教材が良いです。
例えば英熟語を集中的に学ぼうとしてテキストを買う際、英熟語に集中できるテキストを選んでください。
例えば下記のようなテキストだとどうなりますか?
Take into account ~を考慮する
例文)
We took into account contingencies such as civil unrest and put our expansion plan on hold in the country.
我々は市民の暴動など不測の事態を考慮し、その国での拡張計画を一時中断した。
覚えなくちゃいけないのは「Take into account ~を考慮する」なのに、
「あれ? Contingenciesってどういう意味だっけ?」
「civil unrestを辞書で引いてみよう」
「put on holdってもしかして一時中止っていう意味かな?」
といろいろなことが引っかかって気が散らされるに違いありません。
一見、一冊のテキストでいろいろな言葉を学べるような気がしてお得感があるかもしれませんが、注意が散漫になり、効率が落ちてしまうのです。
ですから熟語を学びたいのなら次のような、なるべく日常会話として汎用性の高い例文、かつ簡素な例文を載せたテキストを選ぶべきなのです。
Take into account ~を考慮する
例文1)
I take your opinion into account.
君の意見も考慮するよ。
例文2)
I didn’t take that into account.
それ、考えに入れてなかった。
このような感じのテキストが良いと思います。
② 紙ベース 対 液晶ベース
昔であれば勉強で使う道具と言えば、テキストにしてもノートにしても紙ベースの物しかありませんでしたが、昨今はスマホやパソコンなど液晶ベースの物が格段に増えてきました。
さて、それでは紙ベースの物と液晶ベースの物、どちらが効率が良いのでしょうか?
実は少し微妙な結果が出ています。
記憶の定着率 → 紙ベース
勉強作業のスピード → 液晶ベース
調査によると、紙のテキストやノートを使ったほうが記憶に残りやすいのだそうです。
しかし作業を素早く進めるのは液晶ベースに軍配が上がります。
一概にはどちらがいいとはいえず、用途にあわせて使い分けるというのが結論です。
以上、忙しい大人のための効率化のお話しでした~。
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